Biography

原大介 近影
原大介 近影

原大介(はらだいすけ)

略歴

1947 神戸に生まれる  

1972 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業

 

1986~2023(44回開催)

企画個展 椿近代画廊 (日本橋) webサイトはこちらです

 

2005~2015 

企画個展 K’s Gallery (銀座)

 

2018

The Contest in NewYork (ニューヨーク)

 

2007 

AJAC展招待出品 (東京都美術館)

 

2003 

中国廣州美術学院に招待、同美術館にて個展 (中国)

 

1997.1998 

個展 O gallery (銀座)、個展 すどう美術館 (小田原)

 

1997 

NICAF東京展 (国際コンテンポラリーフェスティバル・東京)

 

1993 

YOKOHAMA NICAF (国際コンテンポラリーフェスティバル・横浜)

現代作家秀作展 (大阪セントラルギャラリー)

 

1982~1990 

個展 スペースNIKIギャラリー (上野)

 

1981 

フィナール国際展 金賞 (東京) 

サロン・ド・メ 招待出品 (パリ)

 


詳しい画歴

1948 神戸に生まれる

1972 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業

年代 個展 グループ展
1973 檪画廊  
1976 檪画廊  
1977 ギャラリー21、檪画廊  
1978 みゆき画廊 モダン・アート展
1979 みゆき画廊  
1980   神戸“ローズ・ガーデン展”
1981 みゆき画廊 千葉県新進作家展
    “81”神戸・武蔵美展
    フィナール国際展(金賞)
    サロン・ド・メ招待出品(パリ)
1982 スペース・ニキ 月次展
  みゆき画廊 セッション21
    リアリテ・ヌベール招待出品(パリ)
    キューバ招待出品
1983 スペース・ニキ(企画) 月次展
  みゆき画廊 “明日への具象展”招待出品
    セッション21
    淘の会
1984 スペース・ニキ(企画) スペース・ニキ(企画)
  みゆき画廊 みゆき画廊
1985   淘の会(椿近代画廊)
1986 ※以降企画展のみ 淘の会(椿近代画廊)
  椿近代画廊  
1987 スペース・ニキ 淘の会(椿近代画廊)
  大阪“ぶらんしゅ” “87”神戸・武蔵美展
  大阪“ラ・ポーラ”  
  椿近代画廊  
1988 大阪“ラ・ポーラ”  
  大阪“八番館画廊”  
  椿近代画廊  
  スペース・ニキ  
1989 椿近代画廊  
1990 スペース・ニキ  
  椿近代画廊  
1991 椿近代画廊  
1992 椿近代画廊  
  スコッディールギャラリー  
  銀座かねまつHALLギャラリー  
  青山日本画廊  
  ギャラリーオリーブ  
1993 椿近代画廊 YOKOHAMA NICAF(国際コンテンポラリーアートフェスティバル)
    現代作家秀作展(大阪セントラルギャラリー)
1994 椿近代画廊  
  大阪“クリスタルギャラリー”  
  銀座SANBANKANギャラリー  
1995 神戸“南京町ギャラリー蝶屋” ギャラリーウインズ
1996 ギャラリーウインズ アートホール神戸
  椿近代画廊 タオギャラリー版画展
    ギャラリーウインズざ座展
1997 Oギャラリー ギャラリーウインズコラボレーション展
  すどう美術館 NICAF東京展
  椿近代画廊 TIAF 展 97・東京国際フォーラム・アートフェア
  ギャラリー・ラランヌ  
1998 Oギャラリー ざ座展
  ギャラリーゴトウ ギャラリー銀座汲美
  椿近代画廊 すどう美術館
1999 ぎゃらりーしらみず JADA展
  椿近代画廊 MIXUP展
2000 ギャラリークラマー JADA展
  椿近代画廊 21世紀への飛翔展
2001 ギャラリーウインズ 関東現代美術展(セレクション21)
  ギャラリーラメール 「ざ座展」
  ギャラリーヴィヴァン ギャラリー風“それぞれの視点”
  椿近代画廊 地球堂ギャラリー21世紀「無名・展」
2002 ギャラリーヴィヴァン ギャラリークラマー「刻跡展」
  椿近代画廊 ギャラリークラマー「二人展」
  ぎゃらりーしらみず ギャラリー銀座汲美「音楽からの贈り物展」
    ギャラリー銀座汲美「Ode in October」
    ギャラリークラマー「アートコミュニケーション2002」
2003 中国廣州美術学院の招待、美術館にて個展 ギャラリーヴィヴァン
    ギャラリーしらみず「5周年記念展」
    汲美「アーティスト達と汲美展」
2004 ギャラリー銀座及美 K’sギャラリー“現代作家選抜展”
  ギャラリーヴィヴィァン ギャラリー銀座汲美“音楽からの贈り物展Ⅲ”
  ギャラリーウインズ ギャラリー福山3人展
  椿近代画廊  
2005 ギャラリーヴィヴァン“floating” ギャラリークラマー「2005年発」
  椿近代画廊 新世紀現代美術展
  K'sギャラリー 0美術館“K’sに集う作家展”
    ギャラリーウィンズ「人あつまり展」
    M.R.MORROW GALLERY「現代美術ノススメ」
2006 椿近代画廊 松戸美術会38回展
    ギャラクシティ「新世紀現代美術展」
    ギャラリーGK「現代美術東西交流展」
2007 K'sギャラリー 松戸美術会39回展
    ギャラクシティ「新世紀現代美術展」
    ギャラリー汲美「新空間へ」展
    緑樹会絵画展(賛助出品)
    三愚舎ギャラリーオープン記念展
    AJAC展招待出品
    佐久間尊経と仲間たち展
    四人の素描展
2008 K'sギャラリー  
  スペースQ  
  R&Pギャラリー(神戸)  
  椿近代画廊  
2009 椿近代画廊 K’sギャラリー“ARTFILE EXHIBITION vol.2”
  K'sギャラリー スペースQ
    アーチストスペース「メンバーシップ展」
    みゆき画廊「オマージュ展」
2010 椿近代画廊 ギャラリーしらみず
  K'sギャラリー アーチストスペース「メンバーシップ展」
2011 椿近代画廊 スペースQ「New Year Exhibition2011」
    K’sギャラリー「K’s Gallery Selection」
    千駄木画廊「武蔵野祭」
    スペース・ゼロ「未来抽象芸術展」
    松戸市立博物館「松戸の美術100年史」
2012 椿近代画廊  
  K'sギャラリー  
2013 椿近代画廊  
2014 椿近代画廊 ギャラリー八重洲東京「抽象作家展」
  ギャラリーSTAGE‐1  
2015 椿近代画廊 ギャラリーSTAGE‐1「PREMIER STAGE展」
  K'sギャラリー  
2016 ギャラリーSTAGE‐1 みゆき画廊「みゆき画廊50周年記念展」
  椿近代画廊 ギャラリーSTAGE‐1「PREMIER STAGE展」
    ギャラリー八重洲・東京「八重洲コンテンポラリー抽象作家展」
2017  椿近代画廊 ギャラリーSTAGE-1「PREMIER STAGE展」
    ギャラリー八重洲・東京「八重洲コンテンポラリー抽象作家展」
    ギャラリー風「白黒展3rd」
 2018  椿近代画廊 ギャラリーSTAGE-1 「PREMIER SちゅGE展11th Anniversary」z
    アートギャラリー月桂樹「白黒12+1展」
    ギャラリー八重洲・東京「八重洲コンテンポラリー 抽象作家展」
    アメリカ、ニューヨーク、アショカ・ジェーンギャラリー「ザ・コンテスト・イン・ニューヨーク」(コンクール、入選)
 2019

 「松戸の作家の個展

原大介作品展」

森のホール21

 ギャラリーGK「初春展」
  ギャラリーGK

ギャラリーSTAGE-1「PREMIER STAGE展 12th Anniversary」

   椿近代画廊 新国立美術館「第17回 NAU21世紀美術連立展」招待出品
     NIPPON CLUB・ニューヨーク「NEW ARTIST UNIT EXHIBITION in New York」

2020

 椿近代画廊

椿近代画廊「原大介1992~2020展」

ギャラリーGK「初春展」

年代 個展 グループ展

 2021

 

 

椿近代画廊

Gallery cafe KOHAKU

 

 こはくかい展(Gallery cafe KOHAKU)

 

 

2022

 

 

 

椿近代画廊【画集出版記念展】

椿近代画廊【画集出版記念 原大介 自選展】

Gallery cafe KOHAKU

 

 PREMIER STAGE 展(ギャラリー STA GE-1)

初春展(ギャラリー GK)

こは くかい展(Gallery cafe KOHAKU)

 

2023

 

 

 

椿近代画廊

Oギャラリー「原大介ドローイング展 彗星連夜」

 

 

 こはくかい展(Gallery cafe KOHAKU)

神戸ゆかりの美術作家4人展(南京町ギャラリー蝶屋)

PREMIER STAGE 展(ギャラリー STA GE-1)

 

2024   こはくかい展(Gallery cafe KOHAKU)

1948 Born in Kobe, Lives and works in Chiba,Japan

 

<Education>

1972 Degree from Musashino art university

 

<Selected exhibition/Award>

 

1986~2020

Solo exhibition, TUBAKI-KINDAI Gallery, Tokyo, Japan

 

2005~2015

Solo exhibition, K's Gallery, Tokyo, Japan

 

2018

"The Contest in New York", New York, US

 

2007

"AJAC", Invited exhibition, Tokyo, Japan

 

2003

Solo exhibition,Museum of China Guangzhou Art Academy, Guangzhou, China

 

1997.1998

Solo exhibition, O gallery, Tokyo, Japan

Solo exhibition, sudou museum of Art, Shizuoka, Japan

 

1997

"Tokyo NICAF International Contemporary Art Festival", Tokyo, Japan

 

1993

"YOKOHAMA NICAF International Contemporary Art Festival", Yokohama, Japan

"Contemporary artists Excellent works Exhibition", Osaka, Japan

 

1982~1990

Solo exhibition, Space-NIKI gallery, Tokyo, Japan

 

1981

The Gold prize at the "Presente Fine Arts Son Exposition Des Artistes Japonais, 1981", dans la Galerie Fine Arts Tokyo, Japan, dans la Galerie Fine Arts Hotel Nikko de Paris, France

Invitation exhibition, ”Salon de mai", Paris, France


作品制作について

原大介作品・2008年・椿近代画廊にて
原大介作品・2008年・椿近代画廊にて

進んでは、時に少し戻る。

その度にわずかずつだが、何かが見えて来る。

自分の裡にあって、変わらぬものと

立ち合う時の不安な安堵。

 

しかし、いつもそれは同時にズレであり

自分の現在形が少しずつ音をたてながら

変容していく。

その事のキシミに立ち合うことでもある。

 

変わろうとするものと、変え得ないもの

この相克、この葛藤はそのまま

私の制作活動の全域に迷路の様に

見え隠れしている。

 

私にとって、絵画することの根拠は

深くその様な問いかけの中に

由来してきたからである。

 

原 大介

 

 



作品について

私は戦後アメリカの占領下で復興の最中にあった日本の神戸に生まれ、抽象絵画を描く画家となった。当時の神戸は日本古来の文化と新しく入ってきたアメリカ文化がない交ぜになった環境であった。

 

そんな中で育った私が影響を受けたものを列挙してみると、ビートルズ、ボブディラン、ジャクソンポロック、具体派、ピカソ、俵屋宗達、多くの日本画、書画、ポップアート、抽象表現主義などがある。

 

私の作品は、私が今この時代に生き、呼吸をし、たしかにここに存在しているということを示すシグナル、存在証明である。

私は絵画の中で、私という個人を掘り下げ、いつの時代の人間にも変わらず共通する地下水脈のように拡がる普遍的な感覚に繋がりたいと思っている。

 

存在の本質に迫るための手法として、抽象的な画面構成の中に、しばしば相反した、あるいは矛盾した要素を可能な限りシンプルな手順で同一画面に持ち込む。たとえば、静けさと激しさを同じ価値で並べてみたり、集中感と拡がりを同時に表現したり、調和する全体に敢えて破綻部分を入れてみたりする。

 

絵画はあらゆる人々にとって言葉と並ぶ別系統の言語、視覚言語であり、それ自体がすでに強い意味を持ったメッセージである。

私は絵画の可能性を強く信じている。

 

2018.5 原 大介

Born in Kobe, Japan, in 1947, right after WWII, when the country was under the US occupation.  Raised in such an environment that both traditional Japanese and newly introduced Western life styles were coexisted.  Naturally, influenced by not only such authentic Japanese artists as Tawaraya Sotatsu, and other Rinpa school painters and calligraphers, but also the Beatles, Bob Dylan, Jackson Pollock, Pablo Picasso, and other American pop artists, his way of artistic expression became somewhat mysterious and inexplicable, giving an attempt of intermingling and harmonizing such conflicting views as calmness and intensity, concentration and diffusion, and harmony and disorder.  On his drawings, various uncanny yet simple beauties exist together in one piece of art.   The major theme in his art has been to display the contrast and symbiosis among the variant beings, which signifies the diversity of nature for him.

 

Inspired by abstract expressionism, Hara began to consider his paintings as a spiritual communication tool between human mind and the other dimension of the world.  Each piece of his artwork is to be unique and indispensable, and makes viewers feel its vibration to alter the atmosphere of the displayed space.  It symbolizes the unity of human, and the linkage between people and the universe, that has been apart but would be reconnected by his art as if different people living in distance could share, could be linked by, the same source of underground water vein.

 

Hara is a strong believer in the great potentiality and infinite possibilities of art.  He regards his artworks as proof of existence of life.  Painting helps him discover his own self because it reflects unconscious heart within, and it conveys to viewers strong emotional messages.  Once completed, art pieces become independent from the artists, and receive another life of who they really are. 


写真の記録(制作中)

2018

椿近代画廊個展のようす

Solo exhibition, TUBAKI-KINDAI Gallery, Tokyo, Japan

 

 

 


1981

フィナール国際美術展にて金賞受賞

 The Gold prize at the "Presente Fine Arts Son Exposition Des Artistes Japonais, 1981"

2016

100号の作品と

 

 

 


1981

サロン・ド・メへ招待出品。 

”Salon de mai", Paris, France

 

2003

中国廣州美術学院、美術館にて個展

Solo exhibition,Museum of China Guangzhou Art Academy, Guangzhou, China


2001

梅野記念絵画館にて開催された第1回・コレクターの眼展・中村コレクション展に出品

2019

アトリエでの制作風景

『大いなる未完の魅力』

  原大介はいつも私の心を揺さぶってくる。

 それは、確としたスタイルを放擲し、自分を繰り返し否定しながら、常に自己に回帰し、自分の心に正直であろうとする生きざまから生まれてくるのであろう。にもかかわらず一貫性を感じさせる根幹にあるのは、相反することごと — 例えば調和と破綻、理知と情、収斂と拡散、素朴と洗練、等々にあり、それらは彼の存在の本質に迫るための必然的なエレメントなのである。

 

 今回の新作展には、抽象構成された"面"に"線"が挿入された。この相反、対立、あるいは相乗して、作家の存在を象徴する、つまり一瞬の"今"そのものであり、己の存在をアウフヘーベンするのだ。そのことが私の心を揺さぶる。

 

 倦まず弛まず挑戦を続ける原大介に、リスペクトをこめて"大いなる未完"の言葉を贈りたい。

 

 

            2019.11  中野中(美術評論家)